進化し続けるピアノメソッド、バスティン♪
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感動の質問

2009年07月18日(土)

【質問】私の教師歴は、だいたい3つの段階に分けられます。まず、大学を出てから母親になるまでの10年ちょっと・・・この間は、ごく普通の(意欲的な方だったとは思いますが)レスナ?でした。ピティナ検定やミリオンのブチコンなどに生徒を出したりしながら、よく練習して来る生徒をのばす力が自分に不足しているのを悩んでいました。音大に進んだ生徒なども数人出ました。3人の子供を産んだ時点で、家庭の事情もあり、教室を閉じなければならなくなりました。教育学部目指した浪人中だった生徒一人と、知恵遅れすれすれの姉妹(小学生)二人を残して解散し、この機会にと自分の長女を桐朋の音楽教室に入れて、生徒をのばす力を自分が娘をとおして学ぼうと思いました。自分にはなかった音楽の基礎力を多少身に付けられたように思いますが、親の苦しさをつくづく思い知りました。音楽の基礎をつけるには、バスティンの教材にも網羅されていますが、いろいろな角度から、いろいろな力を身につけていかなければなりません。小さな子供の体力、知力の限界がある中で、取りこぼしのないように身につけさせていく・・・他の子供(弟二人)もいて、その子たちの相手もしながら・・・・やらなければならない事がなまじ分かっているだけに、叱っても練習させる・・・させているのを見ている主人や他の子供が不愉快になる・・・家庭が暗くなる。とにかく皆に忍耐に忍耐を重ねてもらって続けて来ました。  長女は現在6年生、やっと自立し自分だけで練習をしています。弟二人もバイオリンをしています。親より基礎力はありますが、私ほど音楽が好きかどうかは疑問です。練習が親子ともつらかったので・・・・。子供達が少し手の掛からなくなって来た時点で、今度は子供達の友人が習いたいと言って来ました。PTA等で母親同志が知り合いになって・・・「うちの子たのめる?」というル?トで習いに来るわけです。ここで昔、独身で教えていた時には聞くことのできなかった親の本音という事にぶち当たりました。頼まれた時、まだ自分の子に手がかかったので、近所の先生を紹介しようと思いました。私から見てりっぱな仕事をしていると思う先生でした。でも母親たちは、いやだというのです。「あそこはすごく練習しないとついていけないんだもの、うちの子は専門にさせる訳じゃなく、女の子だから、だだチョット楽しく弾ければいいの。それに子供のお稽古にいちいちうるさく練習しろ、練習しろはとても言えないわ。学校の宿題の世話だけで大変よ。この子一人じゃないんだもの。」独身の頃だったら「冗談じゃないわよ、そんな子教えられない」という所ですが、自分が母親をやった今は、彼女たちの言い分がよくわかりました。そして子供達を引き受けましたが、教えて行く以上、やはり教師としての楽しさ(子供達が音楽的に成長し、自分がある程度満足のいく弾き方をしてもらいたい)を味わいたいと思います。親の力を期待しないで子供に苦痛を与えないで、しかも教師としてはずかしくない仕事をするにはどうしたら良いか・・・・私の今後のライフワ?クと考えています。先生のレッスンのビデオなどとても参考になりました。先生のレッスンをもっともっと見学したいと思いました。本当に楽しんできちんと基礎を身につける、必要な事を網羅しながらでも苦しくないレッスンは可能なのでしょうか? 【回答】  指導者として一人の母親として色々な問題を私に提示して下さり、大変胸の熱くなる思いがしまし た。私も現実的な局面を多々体験しており、身のつまされる思いがします。  私は大学で教育音楽を専攻しました。一人の音楽家を育てるのも指導者の仕事だが、100人の音楽好きを育てるのも大切な使命という大学での教えに感銘を受け郷里に帰って30年が過ぎた所ですが、30年の間には色々なニ?ズに答えなければばならず、指導者として生徒に愛情を持って指導してきたつもりでも、失敗も成功も色々なケ?スを体験しています。御父兄のタイプも私の若い時に受けた印象と今日とでは、私の受け止めかたも巾が出てきたように思います。「趣味でピアノをする子も専門にする子も導入の部分はまったく同じ内容にする」をモット?にして来ました。ただし、受ける器(うつわ)によって吸収はまちまちであることは云うまでもありません。趣味でピアノを学ぶ子が、大多数なのも我が教室の特徴です。音楽好きを育てるために教室をさまざまな音楽体験の場とします。私の指導理念を教室の門をたたいた人に話すことで、この先生はこういうチャンネルの先生ということを理解頂き、指導して来ました。自然な成行で、私の考え方に同意して下さる方が集まるようになりました。考え方が特にない方でも教室にとりあえず入って考える親になっていくケ?スも多いように思いました(意識が変わる・高まる) ・親の力を期待しないで  ・子供に苦痛を与えないで ・教師としてはずかしくない仕事をするにはどうしたらいいのか? のご質問は切実な中にユ?モアを感じました。導入時から自立を知っている子以外はまず無理でしょうし、私は親の力を少々期待して、子供には苦痛(努力)のあとに喜びがある事を伝え、教師として愛情をもって指導すれば良い結果(先生としての喜び)が返って来ることを体験しています。親御さんには導入時に大いに力になってもらいたいし、しかし、生徒に早く自立してもらうためにお力添え頂くので少しの間協力をして頂きます。お子様との大切なスキンシップととらえてもらいます。又、子供に努力を教えるのは人間形成上、大切なことなのでピアノの勉強を通して学んでほしいことです小さな努力は小さな幸福、大きな努力は大きな幸福を教えます。



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