個人的な質問
2009年07月18日(土)
【質問】7月から小1の男の子をレッスンしていますが、「大キライ!やめたい!」の一点張りで困っています。お母さんが言うから小3までは習わないといけないらしいのですが・・・
【回答】私は「銅は銅なりにみがけ」という言葉が好きで、あなたの持っている力でベストをつくしなさいを教えます。ニ?ズに合わせて平和に指導するのが好きです。もちろんがんばらせて、結果よりそのプロセスが大切だと教えます。そして自分は頑張れる子だということを発見してもらって次のステップを目指します。待てる先生でありたいと思います。冷静に対応して下さいね。弾かせるだけがレッスンじゃないので、リズム打ちでも同じことを楽器を替えたりして変化を楽しんで下さい。
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【質問】4年目の男の子で、進み、弾くが難しいのですが、長く音楽好きになって欲しいと思っています。お友達も一緒でしたが、一人減り二人減りといなくなります。なぐさめながら長くいてほしいと強く感じます。何か良い方法を教えて頂けますでしょうか?
【回答】男の子も4、5年になると興味深い物が回りに溢れているので目もうつります。お仲間は何人かしら?その辺の分析によってはこの子ももう時間の問題なんてことは良くあります。続けることの大切さもお話して上げて、発表会等で、格好良い演出をして上げて、続けてきた努力を認めてあげたり、スターにしてあげるのも良いですよね。もしやめる時があっても、「いつでも戻っていらっしゃい。」と言ってあげます。いつやめてもこれだけは教えた、教えられたがわかる指導者でありたいと思います。精一杯やって離れていくのは仕方ないと思います。
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【質問】小1、年長の姉妹をグループでレッスンしていますがどんどん姉が進んでしまっています。現在は、一緒に出来る事をレッスン前半に、後半は私がピアノで一人、お母さんがディスクでやれる事を一人という形でやっていますが、なかなか集中できず、ダラダラになります。どうしたらよいでしょうか?
【回答】妹が達者で姉がのんきという逆のタイプもあります。2人の成長過程を考えて工夫しておられるようですね。よい方法だと思いますよ。≪出来る≫≪わかる≫と楽しいですから、どんどん吸収していきます。よくわかっていないと集中出来ません。伝えたい内容を目先を変えて誘導しなくてはいけませんが、集中が出来ていない時、何が問題になっているかを常に探りながら、かかわっていかなければなりません。
成長待ちの流れのひとコマかもしれません。発達を待って、付き合って下さい。一人一人性格も異なり、発達の速度もまちまちです。指導者のペースも柔軟に対応してあげましょう。
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【質問】音楽的なセンスはある程度、持って生まれたものがあると思いますが、努力はするが、なかなか先生のまねが出来ない子にはどうされていますか?そのような子を上達させたご経験はおありですか?
【回答】個人差はありますので気長に対応します。同じことを要求するにも言葉を変えてためします。私があなたはこう弾いていると、まねをしてみます。先生はこうよ!とお手本をしめします。生徒が出来てきたら、ダメなものとOKのものと2通り弾かせてみて、最後にOKをもう一度弾いてもらいます。
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【質問】(信じられないでしょうが実際にいるのです)頭が悪く不器用で、かつ親の理解も得られないような子が「ピアノを習ってよかった」と思えるようになるにはどんな事をしてあげたら良いでしょうか?リハビリのようなピアノレッスンというか、その子の機能を少しでも高めてあげたいと思っているのですが。
【回答】いいえ、信じられますよ!!継続は力なり。継続はこよなく<好き>に変わります。また、それがその人の自信になる事は確かです。
色々なタイプがありますよね。先生に会うことが楽しくて通う子、発表会だけ燃える子、合唱の伴奏になると、こんなに実力があったの?とびっくりさせられる子など。その子の長所をもっと伸ばしてあげることに力を注ぎ、弱点はやんわりと、はいかが?通ってくるだけ可愛いですね。
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【質問】ピアノパーティーCで、「ドナルドおじさん」を演奏する際、<E・E・D・D・C>のところでスタッカートになってしまいます。伴奏譜もスタッカートになっているので、つなげて弾く(弾かせる)のに戸惑いを覚えます。子供もスタッカートで弾くのを喜ぶのですが...。どのようなものでしょうか?
【回答】それはどちらでも良いのです。又、逆に両方弾き分けをさせたいということにも使えます。常に生徒の指の発達の度合いと、手首の柔軟性を観察しながら、「この生徒には突っ込めるかな?」との思いから発している事なのでこうしなければいけない、はないのです。発達待ちも大いにあることです。この場でスタッカートを喜ぶのなら、それで良いと思います。こういう弾き方もあるのよ、とお話程度にとどめておくことでもよいでしょう。突っ込みすぎて、落ち込まさせないことも、大切です。
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【質問】講師歴42年の中で、最も悩まれた事、また、その打開策は?
【回答】指導する側なのに、知らない事が山ほどあり、何から手をつけたらよいのか悩みました。「指導するより、学びたい」の気持ちが大きく、しかし現実は生徒を抱えている...。この自分の気持ちと自分の力のなさと現場が同時進行しているような感じで、とても苦しかった事を覚えています。しかし、そんな時、母が「一生学べるのだから。一つ一つが勉強。毎日毎日が経験の積み重ねなんだから。」と言って励ましてくれました。20代の時でした。
30才の時、学べるピティナに入会し、講座を受講するようになって、一つまたひとつと知識を得て、生徒と共に学んできました。生徒が【質問】をしてくれたり、問題を抱えてくれる度に、それらに対して解決の方法を考えてきました。
また、ピティナのコンペティションに生徒を送り込む事は、本当に勉強になりました。
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【質問】今までどのようにして指導に関して勉強をしてこられたのですか?42年間のご指導の中で、バスティン以外に何かなさっている、又はしてこられた事はありますか?特に言葉かけの引き出しはどうしたら増えますか?
【回答】教育実習は中学校で行いました。大学を卒業後すぐは、小学校の音楽専科の教師になりました。その後高等学校(普通科)講師として勤めました。地域の子供たちと接するためには、まず学校教育の実態を知りたいと思いました。そうして約10年間、自宅の音楽教室との二足のわらじををはいていました。
30才の時にピティナに入会し、バスティン教材に出会いました。数え切れないほど出版されている他教材との比較研究をした結果、私にとって、バスティンが生き残ったメソードとなりました。
ピアノ指導の他、地域活動も合唱指導に始まり、『龍ヶ崎・音楽を育む会』を立ち上げ、市民オペラをする迄10年間企画運営を担当しました。49才の時、採用試験を受け、現在勤めている学校の中学生から大学受験生まで指導しています。また、ピティナ竜ヶ崎支部を運営し始めて29年になります。
私自身は、子供の頃からおしゃべりで、感受性が強く、外であった事をいつも楽しく母に話していた事を覚えています。お友達もいっぱいいましたよ。そんな私がたくさんの方に出会い、お話を伺うことで多くを学び、言葉の数がさらに少しずつ増えていったように思います。
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【質問】高校生でD級までとって、あとは楽しくピアノに関わっていきたい生徒がいます。セオリーでコードを学ばせたいのですがどのレベルから導入したら良いでしょうか。(自分で分析できる楽しさを知ることが大切だと感じたので)
【回答】中級のセオリーを使い、そこでつまずくようでしたら、前にお戻りになられたらいかがでしょうか?
音程やスケールの構造がしっかり理解できてない場合はベーシックスのレベル2からの併用をお薦めします。セオリーは算数と同じで、簡単な事の積み重ねで成っています。勉強としての楽典にならないよう"書いたら必ず弾く"を実践されると良いでしょう。(初見の練習にもなります)
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