【開催レポート】パーフェクトセミナープラス 二本柳奈津子先生
2016年11月13日(日)
10月21日、東京巣鴨の東音ホールにて、「パーフェクトセミナープラス第7回 豊かな表現力のある演奏のために~ブルグミュラーやチェルニーに繋がるテクニックを磨こう」(講師:二本柳奈津子先生)の講座が行われました。
今回、その内容の一部を皆様にお伝えいたします。
(使用教材:バスティン ベーシックス1~4、ブルグミュラー25の練習曲)
「ブルグミュラー25の練習曲」に入るまでのテキストで、奏法、テクニックのポイントをおさえておくと、ブルグミュラーをより効果的に楽しく学ぶことができます。
例:バスティンベーシックス2巻より「和音のジャンプ」で軽いタッチや和音のスタッカートの奏法をマスターしておくと「アラベスク」が素敵に演奏できるようになる・・・等。
ブルグミュラー25曲分すべての内容(その曲で学ばせたいテクニック)とそれに対応しているバスティンベーシックスやチェルニー30番の練習曲を一覧表にした資料をもとにお話くださいました。
これだけでも、二本柳先生が長年かけて研究してこられた内容が詰まっているように感じます!
今日の講座ではチェルニー30番の話までは時間がありませんでしたが、この一覧表をみていると必ずしもチェルニーを1番から順番に取り組んでいく必要はないということがわかります。
また、ブルグミュラーを指導しているときにどうしてもテクニックが追いついていない、という場面に遭遇した場合には、対応するバスティンベーシックスの曲に「戻ってみる」ことも上達の近道です。
また、「二本柳先生名物」のお手玉や玉ひも、リボン付きアームバンド、半分に切ったスーパーボール、鉄琴・・・等の活用法も、実演を交えて紹介していただきました。
どれも基本的には正しい脱力や手の形、身体の使い方を見直すための道具なのですが、これらを使う理由として「やっている"つもり"になっている生徒に不足している部分を認識させるため」と仰っていたことが印象的でした。
「力を抜いて!」「手首はやわらかく指先だけ固く!」「指に重さを伝えて!」と横で先生が「言う」だけでは、生徒は「言われたとおりにやっているのに・・・」となってしまい、なかなか突破口が見いだせないとのこと。
たとえば、鉄琴を使うと、叩いたときに脱力ができているかどうかで響きの良し悪しが相当違ってくるので、(ピアノよりはるかにその違いはわかりやすい)「先生の叩く鉄琴の音」と「自分が叩く鉄琴の音」を聴き比べて違いに気づけるそうです。
また、ローリングの訓練としては、はかりを使用し針が300gをさした状態からできるだけぶれないように指を移動させる、ということをゲーム感覚で行わせることでより熱心に取り組む子が多いとおっしゃっていました。
(さらに、重音のバランス訓練としてはかりを2つ用意し、上声は300g、内声は50gで押す、ということも取り組ませているそうです)
滑らかな響きを耳で感じとれるようになることがもちろん理想ですが、まずは数字として目に見える情報を頼りにすることで「できてなさ」に気づくきっかけにもなるのでしょう。
導入期からブルグミュラー・チェルニーにつながるまでの指導をわかりやすく、かつ惜しみなく教えてくださった二本柳先生。皆さん「なるほど」と、1つも聞き漏らさないようにたくさんメモを取っていらっしゃいました。
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