進化し続けるピアノメソッド、バスティン♪
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挫折しない練習方法

2009年07月18日(土)

【質問】読譜力をしっかりつける事が、途中で挫折させない為の最低ラインだという事はよくわかっているのですが、なかなか徹底させる事ができず(個人差があります)悩んでいます。 【回答】ピアノ指導において、上達する、しないの大きな要因に読譜力が関わっていることはおっしゃる通りだと思います。 読譜ぎらい→スラスラ弾けない→練習したくない→上達しない→挫折というパターンにならないために音符を見る→脳→指という一連の動作が、瞬時に出来る感覚を養うことが必要です。  スタート時の鍵盤の位置が、すぐ分かるという時点ですでに読譜に対する考え方が始まっています。1つ1つの理解のチェックが大切なことになります。ある程度、キャリアを積んでしまった人へは、やさしい曲をたくさん(すぐ弾けそうな)弾かせて読譜のスピードをつけるのが良いと思います。その時は何のためにこの曲をさせているかの説明をし、納得してもらうことが大切です。 -------------------- 【質問】練習において家庭でのピアノプレーヤーの効果も大きいのでしょうか。 【回答】私はプレーヤーの活用も効果大だと思います。私が、何をどうしたいか(4つの約束ももちろん)伝え、理解させて、一緒にプレーヤーで反省し、次のステップを目指す、の繰り返しをすることで聴くことも育ちました。「聴くこと」とは、生徒も何をどうしたいかをもっていないと何も聴こえないことになります。指先に指令を送るのは、考えている脳ですから、また、どうなると良いことなのか、を生徒自身が知っていないと意味のないことです。これを育てるのが指導者の役目ですよね。 -------------------- 【質問】どの生徒さんも、とてもよく弾けておられたと思うのですが、○をうってもらえた生徒さんは少なかったように思えます。ハードルがとても高いと思いました。○をうってもらえなかったものは、また次回見ていただくのですか? 【回答】答えは「はい、そうです。」おそらく、何故○がもらえなかったのか、本人は分かっています。次回のレッスンにどうして半丸だったのかを尋ねると、「ここが足りなかった。」と不十分だった事を説明してくれます。そして、そこをクリアーするように練習してきてくれています。大切なのは、どうするために何が弱点(不十分な点)だったのか、本人が納得して次回のテーマにしてもらう事で、レッスンの意味があると思います。 -------------------- 【質問】音程読みの練習方法がまだ実感としてわかりません。どこまで音程読みでしょうか。(身につくまで?) 【回答】音程読みは、ずっと続きます。楽典的に2度、3度・・・と分かるだけでなく音程が開いている所は大事に弾く、或いは重さが違うという様に音楽的な表現の手助けにもなります。また音程の理解は、旋律を読むだけでなく、和音を読むのにも重要な役割をします。ですから、フラッシュカードなどを使って個々の音を読む"点読み"と、音程を分かって横に読む"線読み"の2本柱で読譜を進めましょう。  フラッシュカードで、譜表上の音符の音程を読んで次に何の指が動くのか、どの鍵盤に行くのかを、手を見ないで5指ポジションで弾けるようにゆっくり練習し、『線間2度、線から線3度・・』と生徒と一緒に声を出して言ったり、弾いたり、書いたりしていくことによりわかってきます。音程を見てパッと答えられたら身についてきた証拠です。音程読みが出来ると譜読みも速くなるので大事です。 -------------------- 【質問】プリマーから始めたり、他の教室から移って来られた方はなかなか線の音、間の音が言えないのですが、覚えるまで毎回言わせたほうが良いですか。 【回答】線の音、間の音は和音の音名、また読譜へのアプローチの一つとして大切だと思います。「おまじない」として、言葉の語呂合わせのように、覚えさせてしまうと早く覚えるかもしれません。仕組みを知っていると、読譜が早くなると思います。  バスティンメッソードでは、音程、ポジションの音名、そして線・間の音の名前から読譜を学んでいきます。やはり、読譜が早くできれば、曲も楽に弾けるようになります。繰り返し言ったり、書いたり、フラッシュカードで読む速さを測ったりと、興味を持つよう工夫をして進めています。 -------------------- 【質問】セオリーは、喜んで書いてくれる子もいますが、めんどくさがり?の子は宿題にすると忘れたり、セオリーだけ家に置いてきたりします。(レッスン時間に書かせると時間が無くなってしまうので)書く事も大事なので何とかさせたいのですが、やる気を出させる良い方法は無いでしょうか。 【回答】セオリーを復習としてお使いの先生も多いようですが、私の場合は"分かって弾く"という事を大事にしているのでどうしてもセオリーが先行してしまいます。新しい事柄をまずセオリーで書いて・弾いて学びそれから他の3冊を弾かせています。セオリーをレッスン中にきちんと使うと読譜へのアドヴァイスが少なくてすみます。毎回のレッスンに入れるのが大変なら月に一回はセオリーの日を作っても良いですね。ただのドリルという感覚になってしまうと、セオリー離れが起きてしまうような気がします。  私の生徒も忘れてくる子がいますが、その時はグループレッスンで皆で問題を読み一人ずつか二人ぐらいでテレビのクイズ番組のように3択か4択の答えを先生が考え、「ファイナルアンサー?」とかやると受けて面白がって興味を示しました。 -------------------- 【質問】楽語を覚えさせるのはとても大変ですが、何か工夫されていますか。 【回答】"覚えさせる"というよりも"調べさせる"ようにしています。「ピアノ」の本の、表と裏表紙の内側に音楽辞典があるのでそれを活用しています。楽譜を読むときに楽語にも注意する習慣がつきますし、そうすることで音楽と結びつけて楽語を覚えてくれます。曲の速度、雰囲気がわかって弾くことは大切ですので覚えてくれることが理想ですが、個人差もあります。ですが、忘れていたら、また説明すればいい...という気持ちで接しています。その内に覚えて行きます。  また、単語カードの表に楽語と読み方を書き、裏に意味を書いて覚えることも始めます。カードを使ったゲームなども楽しみながら覚えられます。



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