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 私の思う「ソルフェージュ」とは、音楽全体の土台に関する知識と能力、加えて表現力 を養うための音楽トレーニングです。従って専攻楽器に関係なく、音楽の供給側に立 つ人達全てが共通して持つべき能力、これが「音楽の基礎能力」ということになります。

 その能力を身につけるには次の4つ、@「視る」A「聴く」B「奏る」C「書 く」訓練の組み合わせて行います。さらにこれらの訓練を効果的に行うために、音楽 の規則(楽典)も学ぶ必要があります。

 これらの総合的な体得を目指したソルフェー ジュ教育が大切だと思います。


  私がレッスンにおいて常に心掛けていること、それはただ知識を教えることではなく、人としての「常識を備え」、「自分で考える」ことが出来る人になるよう指導することだと思っています。その観点から、私のレッスンにおけるポイントは以下のとおりです。

生徒同士が仲良く、お互いを理解し助け合いながら、音楽的には良きライバルであること。

1対1の「受動型レッスン」ではなく、グループでお互いに評価や採点をしあうことによる「能動型のレッスン」を目指す。

自分の演奏や表現、言葉やレッスンでの態度など、常に仲間の目を意識し、人前での演奏や発言・行動という独特の緊張感にも慣れてゆくことをめざす。

自分より優れた能力を持つ人に対し、その実力を高く評価でき、それを自分の目標にできるような前向きの人間性を育てる。

自分より能力が劣ると感じる人に対して、あたたかく手を差し伸べる優しい気持ちを持てる人を目指した指導をする。


 ソルフェージュは分野が広く、本当は奥深いのでその両方を極めるのはとても大変です。 私の場合はグループレッスンで一回3時間(最大8〜10人)を次のような内容で行っています。 なお各教室にはアコーステックピアノの他、各自に一台ずつ練習用ピアノ(E.P.ヘッドホン付)があります。

<奇数月 180分間>
楽典ミニテスト (30分間)  ※目安。以下同。
2種類の「楽典ミニテスト」(基礎編+応用編)を行います。 答え合わせは解答を交換して生徒同士で行います。

さらにこのテスト中に「新曲視唱(伴奏なし)」を別部屋で順番に歌います。


移調演奏 (30分間)
順番に過去の「聴音曲」のピアノ演奏<計3回> (前回の宿題+今回指定曲+今回の移調分)行います。なお移調楽譜には、速度記号・強弱・アーティキュレー ション・ペダルなど音楽表現に必要な内容を各自が自由に書き込みます。 その際自分の順番が回って来る間に各自各種移調作業や個別練習を行います。

また今回の移調分は次回のレッスン時 に「前回の宿題」 として再度演奏します。


新曲視唱 (40分間)
順番に「新曲視唱(ピアノ伴奏付)」の弾き歌い(前回の宿題+今回配布曲)を行います。

さらに時間内に今回の曲を他調に移調し、できる生徒には移調楽譜での演奏にもチャレンジさせます。

最後にレッスンのはじめに歌った「新曲視唱 (伴奏なし)」を再度練習し、全員の前で歌います。

伴奏付け (30分間)

順番に前回配布の「伴奏付け」課題の自作自演と今回の宿題配布を行います。その際前の人の自作自演に対して次の人が内容をチェックし、演奏に関して一言感想を述べることになっています。

今回の宿題については全員でメロディー・ハーモニー・ベースラインを分担奏して、曲の骨格と雰囲気を理解させます。後は自分の演奏力にあわせてそれぞれ次回までに伴奏付けをし、それを楽譜に書いてきます。

コンコーネ合唱 (30分間)
全員で「コンコーネ50番or25番(中声用)」より1曲合唱+ 楽語テスト(歌った曲中に出てくる全ての楽語のスペル・読み・意味)を行います。その際1人指揮者、1人伴奏者を選出し、指揮者は全体を音楽的に統括します。

なお楽語テスト中に「聴音」の宿題数曲分を自分のMDに録音します。この聴音宿題は全曲自宅で聴いて書き取り、解答と付け合せながら自己採点し ます。
その後全曲を新たに「清書」「ピアノで演奏」して次のレッスンに持参します。 次回以降にその中から任意の一曲を演奏します。

アンサンブル演奏 (20分間)
全員で「連弾譜」を活用したアンサンブル演奏(人数により1人一段譜を両手で弾く)を行います。一段譜の少ない音数にも気持ちを込めて連弾し、他の人とバランスをとりながら弾く訓練です。



最後に

各自レッスンの成績(合計&平均)を出して発表し、レッスン終了となります。


<偶数月 180分間>

楽典ミニテスト (30分間)
※奇数月と同じ

新曲視唱  (40分間)
※奇数月と同じ

聴音 (110分間)

「聴音」各種(単旋律〜和声聴音まで)順番に行います。演奏回数は設定しますが、途中で1小節単位でのリクエストをすることが出来ます。これは入試とは異なり、学習という位置付けで設定しているシステムです。

さらに答え合わせは生徒同士で答案を交換して、再度演奏を聴きながら解答と見比べます。そして、お互いにミスを修正し合います。修正と採点の終わった生徒から順にその曲の演奏に加わります。

最後に全員で1〜2回演奏してから次の聴音課題に進みます。時間切れで残りの聴音課題は全て自宅宿題となります。

本日聴音した曲より各自1曲ずつ選曲し、しばらく練習した後、 みんなの前で順番に演奏します。


最後に
各自レッスンの成績(合計&平均)を出して発表し、レッスン終了となります。

    

「ソルフェージュ能力」とは音楽における「身体の基礎体力」のようなものです。絶えず訓練をし続けることで現状が維持できます。これはまるで「下りのエスカレーターを上っている」ようなものでしょうか。その証拠に怠けるとすぐその力が落ちてきてしまいます。レッスンでそのトレーニングを持続し続けてください。きっと自分の専門分野に「プラス」となって戻ってくるでしょう。