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親がピアノを弾けるとき

質問
 耳が良いせいか弾いて聴かせてあげるとある程度弾けるようになってしまうため、なかなか楽譜を読もうとせず、家での練習もお母さんがピアノをある程度やっていたことがあるため、わからなくなるとお母さんに聞いてしまうようです。バイエル70番程度まで進んで、これからたいへんなところになるので読譜力をつけさせたいのですが、どのようにしたら良いでしょうか?
回答
 「いつまでもお母さんに頼れないから読譜が自分一人で出来るようにしましょう。」と言って、「あなたはどういうふうにしてこの音ソと分かるの?」と本人の音の割り出し方を聞いてみます。おそらく本人のピアノ学習の中でつちかったノウハウは少しはあるはずです。答えてくれたら、「なるほどそれも1つの方法ね、もう一度先生の考え方も聞いて整理してみて」と説明し、大譜表を確認させて、線の音符か、間の音符かを注意させて、鍵盤上でも1つおきに音名を確認してもらう。‘楽譜で3度なら keyは1つとび’というように説明します。その音から上がっているか?下がっているか、同じなのか、方向が読めたら、となりか、とんでいるかの確認をさせます。‘このわり出し方も覚えましょう’と説明しましょう。また、現在弾いている曲よりず−とやさしい曲を弾かせて初見力をチェックします。まず、最初の読譜力は楽譜をみて、その音の場所に手がすぐ(即)行くかで分かります。とかく耳のよい子は読譜をサボる傾向にありますね。「楽譜は自分で読んで、その良い耳は表現のニュアンスをつかむお耳に使って」と言ってあげたら、やる気がでるのでは?良い所は誉めて、弱点はプライドを傷つけないようにして導きたいと思います。

父兄の対処

質問
 レッスンをしていて困るのは、母親の方が先に難しいと思ってしまうこと(言ってしまうこと)、両手になったところ、#とが出たところで口出しをしてしまうので、ポジション移動するとこで子供が難しいと思ってしまう子がいる。指の形を手ふれて教えようとすると手を振り払う、集中力がないという(その日の機嫌次第、又は母親がその子の機嫌をとってしまう)ことが年々多くなってきているように思います。母親教育をどうしたら良いでしょうか?
回答

 私はお母様とは仲良くします。私の味方になっていただきたいからです。ですから、つい一言はさむようなことがあっても(それが子供がやる気をちょっと無くしてしまうような言動だったり、それは出来たら言ってほしくない内容だった場合)「そんな事ないよね」と生徒の味方になったり、「お母さんはああいっているけれど先生もそう思う時もあるからがんばろう」等、同じ内容を伝えるのでも相手が自信をなくしてしまうような云い方はさけます。
 おそらく、先生の言い方からお母様が、先生の誘導は良かったと思ってもらえれば、あまり口出しもしなくなるし、言い方も変るでしょう。先生の接し方が、そのまま母親教育になると思いますが・・。 先生自信がさりげなく聞き流すようにして、イヤな顔は見せないことです。又子供は精神的にも、未発達ですから、ピアノレッスンを通じて成長してほしいと思うわけです。指導者は待てる心を持って気長に構えて、その子の発達を待ちましょう。‘お母様にも待てる母親になりましょう’とお願いしてみては?

質問
 難しい曲を一通り「サー」っと弾けたらOKと思ってレッスンに来ている親子の方がいます。それではいけない。1曲ずつきちんと追求してほしいと考えているのですが、どのように言えばわかってもらえるでしょうか?
回答

 こういう場面でご自分の音楽に対する考え方や指導のスタンス等を説明するチャンスだと思います。表現するということについては、例えば絵画だったら葉っぱは緑色だけど光のあたった所は少し黄緑 で、陽のあたらないところは青っぽい緑だったりするように音の表現もニュアンスの違いを表現しましょうとか、さらさら弾いただけの時はお料理にたとえて、まず今は味付けの前の所、さてこれからお砂糖、醤油、お酒を入れて最後にかくし味を入れましょう・・・等と説明します。
 あなたが苦労して一曲を仕上げることが出来ると良い聴象になれると云います。ピアニストの努力、表現を楽しめるのよ!!あなたのレベル(耳)を育て高めないと良いものが何なのか解らなくて不幸よ、先生はそれを気づかせてあげるのがお仕事デース。と考え方を説明します。

質問
 藤原先生のお教室に入会希望されるお母様方は、皆熱心ですか?(もちろん呑気なお母様に熱意を持って頂くように先生が配慮しておられるとは思いますが。)みんなお家でしっかり練習してきますか?
回答

 生徒が練習して来ない、という事はまずありません。練習量が少ないと思う事はありますが。レッスン時間中に一緒に練習することもよくあります。問題を発見し、そこを乗り越える作業を一緒にする事もレッスンのうちの一つだと考えていますから、私は決して怒りません。やさしい言葉でかみ砕き誘導します。そのやり取りをご父兄は見ておられる訳ですから、自然に熱心になって下さいます。レッスン時間を一緒に過ごし、見ていただく事はよい効果をもたらしているようです。ご父兄には良き理解者になって頂き、出来る限りのご協力をお願いしています。

質問
 親を良いコーチに育てるコツ・アイデアはありますか?上手な三角関係(先生・生徒・親)を作れず悩んでいます。
回答

 私は、はっきり『明るく』伝えます。私は監督、お母さんはコーチ、お子さんは選手です。生徒に早くひとり立ち(自分で読譜して弾ける)してもらうために、コーチの役割は大きいです。「おかあさん、歯みがきをどうやってお子さんに教えましたか?今は1人でみがくでしょ?」って。練習の仕方は、私が伝えていますので、それを見守ってくださいとお話します。

質問
 生徒の楽器所有についてですが、ピアノの代用としてキーボードや電子ピアノで十分と思っておられる御父兄への言葉掛けはどうしたらよいでしょうか?
回答

 昔(今から20年位前)はそういう生徒もおりましたが、今は意識が高まり、皆さんピアノです。先生の所のグランドで、響きだの、ニュアンスだのと言っていると、家の楽器ではそうはいかないという生徒が出てきて、ピアノを購入ということに。私の理想はグランドですが、どうぞ出来る範囲で環境作りを心がけて下さいませ、と話しています。