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奏法上の質問

質問

 グル−プレッスンが、2年程だという事ですが、ソルフェ−ジュ的な事以外のピアノの奏法のレッスンはどのようになさっているのか、詳しくお聞きしたいです。別の時間を設けて一人ずつやられているのでしょうか?
もし、グル−プでなさっているのなら、どのように手際良くなされているのでしょうか?

回答
 ソルフェ−ジュ的な事を指導すると同時に奏法も教えます。45分のレッスンの中で弾いてもらう時間も入っています。その時、その曲を通して、レガ−ト奏法だったり、打鍵する時のねらう音、集まった音だったり、離鍵する時に注意する手首のぬき方だったり、響きを良く聴くことだったり、今この子供にはこのテ−マについてと考えて指導します。たいてい一つの事をテ−マにします。出来たらその他のテ−マに入ります。一人5分〜10分位の個人レッスンの中でします。他の生徒にはそこを聴かせて耳の訓練をすることがあったり、他の作業(シ−ルはりだったりetc)をさせながら自分の番を待ちます。

中・高校になってレッスン時間がとれない

質問

 ピアノは趣味で続けたいが練習時間がとれないという中学、高校生向きの子供っぽくないテキストはないのでしょうか?練習曲もバロック〜現代に通じるもの(しかも簡単な)があるといいのですが・・・。日本の固有のリズムや歌などが、忘れられつつあります。どうにかしてピアノレッスンの中で、少しずつでもそれらにふれられないでしょうか?

回答

 バスティン先生が編集なさったピアノ名曲集(リトルチャー)がレベル1〜4まで発売されています。 ピアノ名曲集は芸術的に価値のある物をバロック、古典、ロマン、近現代と四期に分けてあり、本の内容にそったCDも発売されています(東音企画)。レベル1はバイエル後半位のレベルです。また、ベ−シックスシリーズのレベル2でピアノ名曲集のレベル1が併用可能です。
日本固有のリズムや歌については先生の音楽に対する考え方を生徒に伝えるチャンスですね。先生がなげかけた事に生徒が印象深くとらえてくれるでしょう。先生が特に伝えたいと思っている曲はなんですか?メロディーを取り出したり、歴史にかぶせたり、今教えているテーマとうまく合致するところで取り入れても良いでしょう。また、その他の方法として発表会などのプログラムなどに先生のお考えを文章にして発表することで皆さんに伝わりますし、選曲に工夫をこらすことで、先生のお考えも伝わるのでは?

質問

 小5の後半からレッスンを始めた現在中学生の生徒が、学校の事で忙しく、まだベーシックスのレベル2なのになかなか練習できないので進みません。こちらがついあせってしまいますが、どのように励まし導いたら良いでしょうか。*

回答

 マイペースで進みが遅いことを本人が気にしていなければ良いと思いますが、ちょっと小学生の子と同じ教材を使っている事に抵抗を感じていたりして、なんとなくレッスンも気が進まないのかもしれません。大きくなってからピアノを始めた生徒は、お友達が弾いている曲や、名曲など「曲を弾きたい!」という願望が強いように思います。指導者としてはまず基礎を分かってから…と思いますし、それは当然なのですが、中学生なのでちょっと見方を変えて、もし大人の生徒さんだとしたら…というように思ってみませんか?少し難しくてもその生徒が弾きたい曲を(時間をかけても良いから)与えてあげ、それと同時進行でレベル2も進めていく。どちらも完璧を求めず進めていくことが先につながると思います。ポピュラーの曲を与えたり、その子の好きな歌手の曲をするのも良いかもしれません。「ゆっくりでも良いから1曲ずつレパートリーを増やそうね。」と励ましてあげたらいかがでしょう。
 また、同じ内容を学べるバスティン「大人の教本」をお使いになるとスムーズに進むこともあります。曲の雰囲気も大人っぽくて気に入ると思いますよ。

バスティンに移行するとき

質問

 最初からバスティン・メッソードを導入する場合はいいのですが、中学生、高校生でチェルニ−40番くらいやっている生徒が途中から変わってきた場合、どの程度からバスティン・メッソードを入れてやったらいいのか、もう手遅れなのか(あまりやりたくなさそうな?)教えてください。

回答

 バスティンベ−シックスは中級迄(チェルニ−30番)の所迄の教則本です。チェルニ−40番に入っている様な方は中級に入って上級に向っている所ですから、もし基本的なことで弱点が見えるのでしたらベーシックスシリ−ズで何を学ぶのか(バスティンカタログ参照)を確認して生徒さんが何が分かって何が分かっていないかをチェックして、説明して補ってあげて下さい(理論的なこと)。

 音楽的な表現をするために必要なことが欠けているのなら次の4つのことに注意してあげて演奏を音楽的になる様方向づけて下さい。

(1)レガ−トにひけているか?

 上行、下行、音楽の流れ(方向が伝わるか)

(2)メロディ−、伴奏のバランス感覚はあのか?

(3)フレ−ズの解釈はできているのか?

(4)和音は上の音が響いているのか? など

上記の4つは私がベーシックスで心がけている奏法上の注意点です。

質問

 高校2年の生徒。これまで楽しみのみで将来を考えてやってみれば?とアドバイスして、何年もその方向でやってきた生徒がここへ来て「短期の音大へ入りたい」と言います。良く言う常識では信じられない言葉、私はその子の気持ちを大切にして上げたいと思ってしまうのですが・・・。

回答
 意欲がわいてきたことは素晴らしいことです。音楽大学の講習会などに参加してみて、自分をためしてみるのが一番納得できる近道だと思います。
本当にやる気があれば浪人してでも向かうでしょう。又、音大進学をしなくとも、自己研鑽は続けられるものですから、受験は出された課題曲が弾けることのほかに学科やソルフェージュ系の課題がこなせないといけないという条件がつきますから、簡単ではありません。こういう方の場合、本人に気力があり、なおかつ、指導者が手とり足とりしながら指導するファイトがあるかどうかにもかかってきます。