バスティンメッソード用語解説
プレリーディング
ピアノを学び始めるのは、小学校へ入る前後の年齢が大半ですが、この年代の子供達は、大きな違い(線の音符と間の音符)は認識できても、小さな違い(第1線と第2線など)は区別ができません。そのため、その音が「ミ」なのか「ソ」なのか分からないので1つ1つの音をドやその他の目印の音から数えて弾いてしまいます。これでは、音符の動き方にあわせて指を即座に反応させることができません。つまり、音符が上がっていけば指は右へ、音符が下がっていけば、指は左へというごく簡単なように思える動き方がむずかしい。また、ずらっと並んだ白鍵のどれが「ド」でどれが「シ」なのかという区別がつきにくい事も加わり、どうしても一定のリズムで1曲を弾き通したり、楽譜だけを見て弾くことが出来なくなってしまいます。少し速い曲などが、出てくると行き詰まってしまいます。こうした5線譜の読譜の難しさを克服するために考えられたのがプレリーディング譜で、プレリーディングはテクニックなのです。
●プレリーディング譜とは、リズムと音の高低によって読譜する、五線譜を読む準備段階の楽譜です。音符には指番号と音名が書かれていて音符が宙に浮いています。
●プレリーディング譜を使うと、習い始めの頃から譜面を見ながら10指全部を使って弾く満足感を味わうことができます。その他、良いリズム感を身につけると共に音名とリズムの同時認識が出来るようになり、また目を楽譜から離さず、声を出して数えながら弾くことが出来るようになります。プレリーディングで自由にひけるようになったら五線譜に自然に移行でき、その後の読譜がスムーズにできるようになります。これがプレリーディングマジックです。
プレリーディング譜を効果的に使用するには...
1.ポジションと指の確認。
2.指はポジションの鍵盤にしっかりのせる。(弾く前の確認として、よい手の形ができているか、手首がちゃんと浮いているか等)。
3.ポジションの鍵盤の位置と音名をしっかり覚える。(2つのくろいキー、3つのくろいキー、白鍵の名前、読譜につながります)。
4.指をおいて、目は本から離さない、リズムを言いながら弾く。
以上の4点を注意深く指導する事により、生徒は、間違いなく弾ける満足感をあじわい、それは、自信につながり、ヤル気に発展します。小さい生徒にとってプレリーディング譜は、音符の点を横・縦の線として図形として親しみやすいものです。音の高低、方向性、音の流れ、リズム等、順次進行で学習してきますから歌うことも、音楽的演奏もはじめが大切で身に付く第一歩です。
せんのおんぷ、かんのおんぷ
五線譜で、第1線、第2線・・・にある音符と、第1間、第2間・・・にある音符を区別する。
<参考>
「せんのおんぷ」から「せんのおんぷ」または「かんのおんぷ」から「かんのおんぷ」
にあがったりさがったりすることを、「すきっぷ」であがる、さがると呼ぶ。
「かんのおんぷ」から「せんのおんぷ」または「せんのおんぷ」から「かんのおんぷ」
にあがったりさがったりすることを、「すてっぷ」であがる、さがると呼ぶ。
全調
バスティンメッソードでは、全調を4つのグループに分けて教えます。すなわち、
グループ1の調・・・C,F,G(三和音の構成音が、白鍵、白鍵、白鍵である調)
グループ2の調・・・D,A,E(同じく白、黒、白である調)
グループ3の調・・・D♭,A♭,E♭(同じく黒、白、黒である調)
グループ4の調・・・G♭,B,B♭(上記3グループのいずれにも属さない調)
5指ポジション
まんなかのCポジション・・・両手の親指を真ん中のCにおいた両手のポジションで、左手は(F,G,A,B,C)右手は(C,D,E,F,G)を押さえる。
Cポジション・・・(右手又は左手の)5本の指を、(C,D,E,F,G)の鍵盤上におくこと。
Gポジション・・・(右手又は左手の)5本の指を、(G,A,B,C,D)の鍵盤上におくこと。
(以下、Fポジション・・・と続きます)