「久慈市公演に向けて」
今回久慈市での演奏にお招きいただき、どうも有難うございます。
東北地方で演奏するのは、小学6年の時に第24回ピティナ・ピアノ・コンペティションE級金賞受賞後、2002年に秋田での入賞者記念コンサートに出演して以来になるので初めての土地、岩手でコンサートを開かせていただけてとても嬉しいです。
ヨーロッパで演奏をする機会も増えてきましたが、留学先のドイツから帰国して日本で演奏をするたびに特別の思いがあります。正直に言って、日本で演奏する時の方がある意味での緊張感もあります。「少しでも成長した姿で舞台に立たなくては。という気持ちが無意識のうちにあるのかもしれません。
しかしそれと同時に、やはり生まれ育った国で日本の皆さんに演奏をお聴きいただけるという大きな喜びもあります。そして、演奏会というとどうしても東京が多くなるので、今回のように日本の中の、僕が今までに行ったことが無い場所でのコンサートは楽しみです。
今回のプログラムを決めるにあたっては、「春らしさ」を念頭に置いて組んでみました。
岩手では3月初めの頃は、春はまだまだ遠いという気候かもしれませんが、だからこそ皆さんが心待ちにされている「春」を少しでも感じていただきたいと思いました。
僕はリストの曲は小学生の頃からずいぶん弾いてきて、好きな作曲家です。リストが他の作曲家の作品を編曲した曲もたくさんあり、それらの作品には元の作曲家の意思にリストの手が加わって完成された、原曲とは違った魅力があります。演奏する立場からすると、やはりリストの手が加わることによって聴き手が感じるよりずと込み入った技巧が必要で難しいものになっていますが、今回演奏するシューベルトの原曲をリストが編曲した「セレナーデ」や「焦燥」はとてもきれいな曲なので、そういった演奏家の苦労を顔に出さずに爽やかに弾きたいと思います。
それから、僕がよく演奏会のプログラムに取り入れるメトネルというロシアの作曲家は、作品が複雑だと言われており実際弾いてみても難しいせいか、あまり演奏されていないようでご存じない方も多いかと思いますが、今回は親しみやすい「牧歌ソナタ」を選んでみました。有名な作品とともに聴き慣れた作曲家以外のたくさんの素晴らしい作曲家や作品もよく勉強して、生涯にわたって演奏家の立場で世の中に紹介していきたいというのがピアニストとしての僕の目標の1つです。
また、1曲目に演奏するベートーヴェンのこのソナタは、実際には僕がもっと年をとって弾き込んだ時に本当の良さが出せるものだと思いますが、そのベートーヴェンの難しさや奥の深い音楽を若い時から真剣に取り組んでみなくてはならないと考えました。
そしてプログラム最後のラヴェル作曲の「ラ・ヴァルス」は、もともと管弦楽曲だった作品のピアノ版ということで、ピアノ1台でいろいろな楽器の音色や奏法を表現しなくてはならない曲です。何度か舞台で演奏した際にとても好評で、僕の最も気に入っている曲の1つです。
今はCDやDVD,パソコンでもあらゆる音楽を聴いたりオペラなどの舞台も楽しむことができて舞台芸術が身近になっています。家にいても何でも鑑賞ができるのは便利ですが、今回僕の演奏会にいらして同じ場所で一緒にひと時を過ごして下さる皆さんに「やっぱりホールで聴くのが一番だ。と、心から感じていただけるような演奏会にします。
皆さんにアンバーホールでお目にかかれることをとても楽しみにしています。
日程 2010/03/07 (日) 14:00開演
会場 久慈市文化会館アンバーホール/岩手
出演者 尾崎 有飛Pf.
曲目 ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
クライスラー=ラフマニノフ/愛の喜び
ショパン/バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
メトネル/牧歌ソナタ ト長調 Op.56
リスト/超絶技巧練習曲 第10番 ヘ短調 S.139
シューベルト=リスト/焦燥
セレナーデ
ラヴェル/ラ・ヴァルス
料金 全席指定【一般】2,000円、【高校生以下】1,200円 ※当日各500円増
問合先 久慈市文化会館 0194-52-2700
尾崎有飛
今回久慈市での演奏にお招きいただき、どうも有難うございます。
東北地方で演奏するのは、小学6年の時に第24回ピティナ・ピアノ・コンペティションE級金賞受賞後、2002年に秋田での入賞者記念コンサートに出演して以来になるので初めての土地、岩手でコンサートを開かせていただけてとても嬉しいです。
ヨーロッパで演奏をする機会も増えてきましたが、留学先のドイツから帰国して日本で演奏をするたびに特別の思いがあります。正直に言って、日本で演奏する時の方がある意味での緊張感もあります。「少しでも成長した姿で舞台に立たなくては。という気持ちが無意識のうちにあるのかもしれません。
しかしそれと同時に、やはり生まれ育った国で日本の皆さんに演奏をお聴きいただけるという大きな喜びもあります。そして、演奏会というとどうしても東京が多くなるので、今回のように日本の中の、僕が今までに行ったことが無い場所でのコンサートは楽しみです。
今回のプログラムを決めるにあたっては、「春らしさ」を念頭に置いて組んでみました。
岩手では3月初めの頃は、春はまだまだ遠いという気候かもしれませんが、だからこそ皆さんが心待ちにされている「春」を少しでも感じていただきたいと思いました。
僕はリストの曲は小学生の頃からずいぶん弾いてきて、好きな作曲家です。リストが他の作曲家の作品を編曲した曲もたくさんあり、それらの作品には元の作曲家の意思にリストの手が加わって完成された、原曲とは違った魅力があります。演奏する立場からすると、やはりリストの手が加わることによって聴き手が感じるよりずと込み入った技巧が必要で難しいものになっていますが、今回演奏するシューベルトの原曲をリストが編曲した「セレナーデ」や「焦燥」はとてもきれいな曲なので、そういった演奏家の苦労を顔に出さずに爽やかに弾きたいと思います。
それから、僕がよく演奏会のプログラムに取り入れるメトネルというロシアの作曲家は、作品が複雑だと言われており実際弾いてみても難しいせいか、あまり演奏されていないようでご存じない方も多いかと思いますが、今回は親しみやすい「牧歌ソナタ」を選んでみました。有名な作品とともに聴き慣れた作曲家以外のたくさんの素晴らしい作曲家や作品もよく勉強して、生涯にわたって演奏家の立場で世の中に紹介していきたいというのがピアニストとしての僕の目標の1つです。
また、1曲目に演奏するベートーヴェンのこのソナタは、実際には僕がもっと年をとって弾き込んだ時に本当の良さが出せるものだと思いますが、そのベートーヴェンの難しさや奥の深い音楽を若い時から真剣に取り組んでみなくてはならないと考えました。
そしてプログラム最後のラヴェル作曲の「ラ・ヴァルス」は、もともと管弦楽曲だった作品のピアノ版ということで、ピアノ1台でいろいろな楽器の音色や奏法を表現しなくてはならない曲です。何度か舞台で演奏した際にとても好評で、僕の最も気に入っている曲の1つです。
今はCDやDVD,パソコンでもあらゆる音楽を聴いたりオペラなどの舞台も楽しむことができて舞台芸術が身近になっています。家にいても何でも鑑賞ができるのは便利ですが、今回僕の演奏会にいらして同じ場所で一緒にひと時を過ごして下さる皆さんに「やっぱりホールで聴くのが一番だ。と、心から感じていただけるような演奏会にします。
皆さんにアンバーホールでお目にかかれることをとても楽しみにしています。
日程 2010/03/07 (日) 14:00開演
会場 久慈市文化会館アンバーホール/岩手
出演者 尾崎 有飛Pf.
曲目 ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
クライスラー=ラフマニノフ/愛の喜び
ショパン/バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
メトネル/牧歌ソナタ ト長調 Op.56
リスト/超絶技巧練習曲 第10番 ヘ短調 S.139
シューベルト=リスト/焦燥
セレナーデ
ラヴェル/ラ・ヴァルス
料金 全席指定【一般】2,000円、【高校生以下】1,200円 ※当日各500円増
問合先 久慈市文化会館 0194-52-2700



